ステラーカイギュウ:カテゴリー
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ステラーカイギュウ
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マナティ、ジュゴンが属するカイギュウ類は、ジュゴン科1属1種、マナティ科1属3種に分類されています。
しかし18世紀中頃まではジュゴン科は2属からなっていて、ジュゴン属のほかにカイギュウ属が含まれていました。
1741年に北大西洋の無人島(現在のベーリング島)で発見されたステラーカイギュウはその後わずか27年のうちに絶滅させられてしまったのです。
SUPER AQUARIUM No.27 1997 学習研究社刊「世界絶滅危機動物図鑑」参考)
科学者ステラーによって発見される
1741年冒険家ベーリングを隊長とする第2次シベリア探検隊の船はカムチャッカ半島の東の海で遭難し、小島に漂着しました。
ベーリングをはじめ隊員の半分以上が飢えと寒さのためにここで命を落とし、生き残った中の科学者のステラーによってのんびりコンブをかじっているところを発見されたのです。ステラーの残した記録によると
「体が大きい割に頭は目立って小さかった。唇を動かすことが出来、上唇にはニワトリの羽軸ぐらいの太さの白い剛毛がずらりとならんで生えていた。胴体の最前部には切り株のような足がついていて、これを使って浅い海で漕ぐようにして泳いだ。」
とあります。
ステラーカイギュウは大きいもので9mにもなり歯はほとんど退化していました。入り江に住み浅瀬の海藻を前足でとらえて食べ、子供を取り囲んで家族で群を作り一夫一婦制で生活していたようです。
狙われたステラーカイギュウ
遭難した一行はステラーカイギュウの肉や脂で栄養をつけ皮でボートを波から守るカバーや靴などをつくりなんとか生き延びることが出来たのでした。
帰国したステラーは翌年7月に再び無人島へ行きカイギュウを捕まえると解剖をしました。
その結果、学術的記録だけではなくカイギュウが美味しい肉、丈夫な皮の持ち主だということまで発表されてしまいました。
この報告はロシアのハンターたちにも知れ渡り、肉と毛皮をとるために我先にとベーリング海へ殺到させることになってしまい、動きが鈍く人なつこいステラーカイギュウはあっという間に数が減ってしまったのです。
ステラーカイギュウ絶滅する
ステラーカイギュウはおそらくほとんど潜水出来ず、海面に浮かんだ状態で暮らしていたとみられています。
島の周辺の浅い海に棲み、群で潮にのって海岸の浅瀬にやってきてコンブなどの海藻をむさぼり食べました。
流氷が海岸を埋め尽くす冬になると彼らは食べ物がとれずに骨と皮ばかりになり痩せ衰えてしまいます。春になって氷がなくなるとまた海藻を沢山食べるのです。
敵に対しては全く無防備でひたすら海底にうずくまるだけでした。
ステラーカイギュウは仲間が殺されるとそれを助けようと集まる習性があったらしいのです。
特にメスが殺されると何頭もオスが近寄ってきて死体を囲み、突き刺さったモリやロープをはずそうとしたといいます。
1768年ステラーの昔仲間のイワンポポフが島へ渡り「まだカイギュウが2、3頭残っていたので殺した」というのが最後の記録とされています。
こうしてステラーカイギュウは人間がした愚かな行為のために1741年に発見されてからたったの27年後の1768年には地球上から姿を消してしまったのです。
結果的にカイギュウによって命を救われたステラーの報告がカイギュウを絶滅に追いやってしまったのです。
昔はあちらこちらに居たカイギュウ
カイギュウの色々な種類の化石は中世期(2500万年~500万年前)以降の地層から
いくつか発見されています。
- ヨルダニ大カイギュウ(約2500万年~700万年前の地層から発見)
アメリカ・カルフォルニア
- ヤマガタダイカイギュウ(約800万年前の地層から発見)
山形県・大江町/1979年発見
- ピリカカイギュウ(約120万年前の地層から発見)
北海道・今金町/1983年発見
- 頭蓋骨/アイヅタカサトカイギュウ(約800万年前前の地層から発見)
福島県・耶麻郡高郷村/1980年発見
- 肋骨(約800万年~700万年前の地層から発見)
山形県・戸沢村/1995年発見
- ステラー海牛化石(約100万年前の地層から発見)
北海道・札幌市近郊の音江別川流域
- タキガワカイギュウ(約500万年前の地層から発見)
北海道・滝川市近郊/1980年発見
- 肋骨1本(約700万年~400万年前の地層から発見)長野県/1970年発見
- 海牛化石に胎児/ショサンベツカイギュウ(初山別海牛)
(約1100万年の地層から発見)北海道・初山別(しょさんべつ)村/40年前発掘
- 肋骨など体の一部/サッポロカイギュウ(約800万年前と推定)北海道・南区/2003年8月発見
- 化石(約120万年前と推定)新潟県・長岡市妙見町/2006年12月発見
- 全身化石(およそ200万~250万年前と推定)東京都・狛江市/2007年発見
- ジュゴンの化石/東アジアで最古(およそ3000万年前と推定)
北九州市・若松区/2007年発見
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